アイギス☆オープニング
遥かな昔……
人と魔の、終わりなき戦いがあった。
魔なるモノ---魔物どもは、人を襲い、そして喰らう。
まさに、人にとっては破滅をもたらすだけの存在である。
人々が、幾千幾万の魔物を打ち払おうとも、
魔物は、果てることなく現れ続けた。
---人々は疲弊し、そして絶望する。
破滅の未来のみが待つ世界に。
しかし…… 一人の男は、その絶望の中でも、
魔を滅ぼす事を、未来を手にすることを、諦めなかった。
女神アイギスは、その男の姿に未来を見出し、
男に加護を--- 魔を打ち払うための力を与えた。
女神より加護を与えられた男は、数多の魔物を葬り去っていく。
人々はその姿に希望を見出し、
男は、ついに英雄と呼ばれる様になった。
そして英雄は、数多の魔物を葬り去っていくうちに、
果てることなく現れ続ける魔物たちの根源となる存在に気付く。
それは、魔王--- そう呼ばれる存在であった。
魔王は、自らの存在に気付いた英雄を葬るべく、
魔物を超えた力を持つ魔獣、魔族を差し向ける。
しかし英雄は、それらをことごとく退け、
ついに魔王の下へと辿り着く。
---英雄と魔王、人と魔の、最大の決戦は熾烈を極めたが、
ついに英雄の、人の力が魔を上回り、魔王の首が宙を舞った。
……人と魔の戦いが終わった。
そう誰もが確信したその時、魔王の血肉から魔物が湧き出す。
死してなお魔物を生み出し続ける魔王の存在に、
人の未来を信じ、人々の希望となり戦い続けてきた英雄ですら、
破滅の呪縛から逃れる術などなく、未来は変わらないと絶望する。
そのとき、女神アイギスが降臨し、
魔王の死により「穢れ」は弱まったが、
それだけでは不完全であると告げる。
どうすればよいのかと尋ねる英雄に対し、
女神はほほえみを返す。
---直後、魔王の血肉が、魔物たちが、
女神の中へと吸い込まれていく。
そう、女神は自らの体を用い、魔をその身に封印したのである。
こうして、後に「千年戦争」と呼ばれる事になる
冥き争乱の時代の幕が閉じたのであった……
女神によって魔が封印され、
人の世を、未来を取り戻した英雄は、
人々から、これからも人を導く王となる事を望まれる。
しかし英雄は、自分は王になる器ではない、
自分はただ魔王を倒しただけにすぎない、
真に破滅を打ち払ったのは女神であると告げ、
隠遁してしまう。
そんな英雄に対し、人々は1つの大きな神殿を建てた。
---そう、女神アイギスを祀る神殿である。
そして、人々は神殿へ招いた英雄に、こう告げる。
女神アイギスがその身に魔を封じたのは、
人の世の未来を英雄に託したからではないのか、と。
英雄は、人々のその言葉を聞き、心を打たれ、
ついに王となる事を決意する。
---これが、「英雄王」と呼ばれる賢き王の
誕生した瞬間であった。
英雄が王となった、その時代から幾星霜の時が流れた現在。
英雄やその子孫たちが民を安んじ、
そして繁栄させてきたこの世界に、
再び破滅の影が忍び寄る事となる。
彼の伝説にのみ残っている魔物の大群が、
突如として、その姿を現したのだ。
それは、女神が自らの身を賭して行った封印が
解かれてしまった事を示していた。
魔は、女神に封印されていたがゆえに、
1つの力を身につけていた。
---女の肉体を自らのモノで犯し、新たなる魔を、
これまでよりも強い魔物を生み出す力を。
魔物たちは女神が祀られていた王国をまずは〇〇すべく、
男は殺し、女は犯していった。
そして魔物たちの狩りは、
ついに彼の英雄の末裔たる王にまで至る。
その魔物たちの姿に、対抗する術を失った人々は、
魔の力が増す夜を恐れ、そして逃げ惑うしかなかった。
---人々は、祈る。
「女神アイギス様。
どうか、どうか我々を、今一度お助けください」
こうして、
ここより新たな「千年戦争」が始まるのであった---
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